初級コース


 観光地「山口」のキャッチに「おいでませ山口」というのがありますが、最近は挨拶として日常で使う人は滅多にいないと思います。
 「よぉ、おいでになりました」というのは聞いたことあります。あ、そういえば、こういうときって語尾に「の」ってつくこともあるんです。...「よぉ来たのぉ」って。 女の人は「よぉ来たねぇ」って言います。
 ....ここまで書いて、ふと思ったけど「山口弁」ってけっこう語尾がのびてるんじゃ....;;私だけかな〜?


 さて、語尾に「の」がつくってことの続きですが、「おいおい、大丈夫かよ」って言いたいときに「どね〜かいの」って言う人もいます。「どね〜かいの」というのは便利で、応用として「ごきげんいかが?」「大丈夫?」「どうしたの?」みたいなときにも「どね〜かね?」「どね〜したん?」と言います。
 「どうにかならないの?」って時は「どね〜かならんかいの」と言います。


 「やぶれる」の類似語として「めげる」というのがあります。これは、物が壊れてしまってもとの形ではなくなるときに使います。
 これは地域によってはよく使われるらしいです。
 茶碗などの割れ物が壊れてしまったとき「茶碗がめげた」「茶碗を落としてしもぉてめいだんちゃ」と言います。これは山口県外では通じません。


 地域によって使われる言葉に「まっつい」があります。これは「そっくり」「うりふたつ」ということです。「これは、あの人が持っているものとそっくりだね」というときは「こりゃあ、あれの持っちょるんとまっついじゃあね」と言います。

 同じ物を共有したり、一緒に使うことを「もやう」といいます。兄弟などで1つのものを使うときに「おもやいにする」という言い方もします。


 「汚いなぁ」というときに「きしゃない」という人もいます。(たぶん、広島に近いところでは「きちゃない」)
 「だらしない」ときは「びったれ」といいます。「びったれ」は、「食べこぼしのシミがついている」または「出した物をかたずけないで、そのまま散らかしっぱなしにしている」など、だらしない生活をしている人に対して使うことが多いです。(...ということは、おねぃさんは「びったれ」....;;)


 「なおす」というのは、「かたずける」ということです。....これは広島じゃ通じないらしいですよ!
 「早くかたずけなさいよ」というときは「はよ、なおさんにゃぁ」と言います。....う〜ん、やっぱり語尾がのびてしまう....
 「これ、かたずけておいてね」は「これ、なおしちょってね」になります。山口の人に「なおして」と頼まれたら、「かたずけて」あげましょう。....「直し」たり、「治し」たりしてあげなくていいですよ。

ちょっとマニアック(?)な中級コース


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